SDGs/ソーシャルグッドなコミュニティスペース「ウィズスクエア福岡」もテーマに掲げている「持続可能な開発目標」SDGs。この記事では、2020年のSDGsの達成状況など、日本の現在地を簡単に紹介していきたいと思います。
2020年はSDGsの露出が大幅アップ!?
今年は全世界的なコロナウィルスのパンデミックにより、SDGsの達成は遅れてしまったと言われています。しかし、コロナウィルスによる経済停滞の影響より環境負荷が減少した実績もあり、社会環境への意識の高まりからSDGsに触れられることも多くなってきたように思います。
実際に大企業もSDGsの導入を進め、テレビコマーシャルでもSDGsについての取り組みも盛んにクローズアップされています。
また、マスメディアでも多く取り上げられています。TBS系の放送局では、「SDGsプロジェクト 地球を元気にするweek」として各番組でSDGsを取り上げました。
また、大手芸能事務所で知られる吉本興業もSDGsには力を入れています。年間を通して普及活動に取り組み人気芸人が出演する「SDGs-1グランプリ」も開催されました。
これらの発信活動がSDGsの達成にどう影響を与えるかは検証する余地もありますが、一般にむけてSDGsという言葉とその意味が広がってきているのは間違いないでしょう。
日本のSDGs達成状況
SDGsは達成目標であるのですが、果たして2020年現在の日本の達成状況はどうなのでしょうか?
今回は、2020年6月30日に公開された国際レポート『Sustainable Development Report 2020(持続可能な開発レポート)』で記載されている、日本の達成度についてご紹介します。
Sustainable Development Report 2020は、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN:Sustainable Development Solutions Network)とベルステルマン財団(Bertelsmann Stiftung)が、2016から毎年発表しているレポートです。
全世界でのSDGs達成度ランキング日本は17位
このランキングは世界166ヶ国を対象に、SDGsの定める17の目標を達成できるかを指数に割り出されています。北欧の国が上位を占める中、日本は17位です。アメリカが31位、中国が48位と比べると上位に位置しています。
1位:スウェーデン(84.7)
2位:デンマーク(84.6)
3位:フィンランド(83.8)
4位:フランス(81.1)
5位:ドイツ(80.8)
6位:ノルウェー(80.8)
7位:オーストリア(80.7)
8位:チェコ共和国(80.6)
9位:オランダ(80.4)
10位:エストニア(80.1)
11位:ベルギー(80.0)
12位:スロベニア(79.8)
13位:イギリス(79.8)
14位:アイルランド(79.4)
15位:スイス(79.4)
16位:ニュージーランド(79.2)
17位:日本(79.2)
18位:ベラルーシ(78.8)
19位:クロアチア(78.4
20位:韓国(78.3)
全体の中では上位に位置していますが、実は日本の順位は下降傾向にあります。2030年までの今後の取り組みが重要な状況と言えるでしょう。
2016年:18位(75点)
2017年:11位(80.2点)
2018年:15位(78.5点)
2019年:15位(78.9点)
2020年:17位(79.1点)
日本のSDGs17目標別の達成度
同レポートでは、17の目標毎に達成度を図にしてあります。このレポートでは、評価を色で表しています。緑は目標達成、黄は課題が残っている、オレンジは重要な課題が残っている、赤は主要な課題が残っている、を意味します。
2017年
2018年
2019年
2020年
2020年は2017年と比べて、達成度合いが変化してます。緑と赤色の数は変わりませんが、オレンジの数が増えています。
まとめ
今回の記事では、日本のSDGsの達成状況を取り上げていきました。一般に広く知られてきているという状況ながら、目標達成にはまだまだ課題が多くある状況と言えるでしょう。
認知が広がったのちに、それを受けて各個人、企業がどのようにSDGsを達成のために向かっていくのかが重要になってきます。
今後もウィズスクエア福岡のブログではSDGsをレポートしていきます。ぜひ、ご参考にされてください。SDGsやソーシャルビジネスについて活動の拠点を探している方はお気軽にお問合せください。
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