2026年1月30日、福岡の「ウィズスクエア」にて、信頼と共創を育むイベント「atrust(アトラスト)」の第2回目を開催いたしました。 厳しい寒さの中での開催となりましたが、会場内は参加者の皆さまの熱気と笑顔にあふれ、終始温かな雰囲気で進めることができました。今回の報告記事では、ワークショップや交流会を通じて見えてきた「信用」「信頼」そして「共創」の本質について、詳しくお届けします!
1. 「孤独のない社会」とイチゴのおじさん
冒頭、主催者の一人である有限会社トラストの小野さんから、この会を立ち上げた背景についてお話ししました。小野さんは、東京・福岡・門司でレンタルオフィスやコワーキングスペースを運営しており、「孤独のない社会を作りたい」という強い思いを抱いています!株式会社オフィスatの寺島さん・阿部さんとの共感から生まれたこの「atrust」は、あらゆる人間関係の土台となる「信頼」をテーマにしています。
ここで、まず最初に小野さんは、イベント前日に八百屋で体験した印象的な「イチゴ」のエピソードをお話しされました!

小野さん: 「スタッフのためにイチゴを5パック買おうとしたのですが、あいにく手持ちの現金が足りなかったんです。後でお金を持ってくると伝えると、初対面の店主のおじさんが『あんたは信頼できる顔をしてるから、先に持っていきなさい』と。この『信頼』という言葉に、私自身が一番驚き、そして温かな気持ちになりました」
この実体験から、小野さんは「信用」と「信頼」の違いを次のように定義しました。
- 信用: 過去の実績、学歴、取引経験など、目に見える「エビデンス(根拠)」に基づくもの。
- 信頼: 根拠がなくても「この人なら大丈夫」と、未来の可能性に対して抱く期待値。
「信頼は、されないと寂しいし、されると嬉しいもの。これを言語化することで、より良い関係性を築くヒントにしたい」という小野さんの言葉に、会場の皆さまも深く頷いていらっしゃいました。
2. ワークショップ:信頼を「木」に見立てて可視化する
続いて、株式会社オフィスatの寺島さんの進行により、メインコンテンツであるワークショップがスタートしました!今回のテーマは「信頼の見える化」です。寺島さんは、信用・信頼・共創の3段階を「木」の成長になぞらえて解説しました。

- 根っこ:信用 約束を守る、実績を積み上げるなど、これまでの「事実」の蓄積。すべてのスタートラインとなる土台です。
- ミキ:信頼 安心感、相互理解、尊重し合える関係性。いわゆる「関係性の質」であり、心理的安全性が保たれている状態を指します。
- 葉っぱ・果実:共創 信頼に基づき、対等な立場で共に未来を描き、新しい価値を創造するフェーズです。
「信用がなければ信頼はなく、信頼がなければ共創も生まれない」という考えのもと、参加者の皆さまはグループに分かれ、自分たちが思うそれぞれの要素を付箋に書き出し、一枚の大きな「木」の図に貼り付けていきました。


3. 各チームが描いた「アトラストの木」
各グループからは、対話を通じて磨き上げられたユニークな視点が次々と発表されました!
- 「信用は努力で手に入る」 あるグループからは、「約束を守る」「笑顔」「迅速なレスポンス」といった項目が信用として挙げられました。これらは「自分で頑張れば手に入れられるもの(努力の成果)」であるという鋭い考察が出されました。
- 「信頼は直感とギブ・アンド・テイク」 「目(眼光)」「空気感」「なんとなく好き」といった感覚的な要素を信頼に挙げるチームもありました。また、信頼とは一方向ではなく、お互いが与え合う循環であるという意見も飛び出しました。
- 「競争から共創へ」 かつての昭和的な「競争(競い合い)」ではなく、現代に求められているのは、横の繋がりで手を取り合う「共創(共に作る)」であるという点に、多くの参加者が共感を寄せられていました。




4. 総括:対話こそが「信頼」を育むプロセス
ワークショップの最後、寺島さんは次のように締めくくりました。
寺島さん: 「同じ言葉を使っていても、人によって捉え方が違う。その違いを知ることがコミュニケーションの本質であり、対話そのものが『信頼を育むプロセス』です。今日ここで生まれた発見が、未来の共創の芽になります」
参加者の皆さまからは、「ぼんやりとしていた信頼という言葉が形になった」「他者の価値観に触れてワクワクした」といった嬉しい感想をいただき、イベントは盛況のうちに交流会へと移りました。
「atrust」は、単なるビジネス交流の場を超え、参加者一人ひとりが「信頼の輪」を広げ、共に豊かな未来を育んでいくためのコミュニティとして、これからも活動を続けてまいります!
(編集後記) 「あんたは信頼できる顔をしてる」。八百屋の店主が放った一言は、現代社会が忘れかけていた「直感的な結びつき」の強さを物語っています。エビデンスが重視される時代だからこそ、その一歩先にある「信頼」をどう育むか。今回は、その答えを参加者全員で模索し、共有する貴重な時間となりました。
これまでの歩み:第1回・第2回の振り返り
- 第1回:関係性の土台となる「信用」と「信頼」の定義 オフィスat(寺島さん・阿部さん)とトラスト(小野さん)の出会いから、「孤独のない社会」を目指して発足。信用を「基本的価値(スペック)」、信頼を「情緒的価値(感情的な結びつき)」と定義し、パートナーシップの重要性を共有しました。
- 第2回:ワークショップによる「信頼の見える化」 「イチゴのおじさん」のエピソードから、信頼が「未来への期待値」であることを再確認。「アトラストの木」を用いたワークを通じて、信用・信頼・共創のつながりを可視化し、現代に必要な「共創」へのシフトを全員で体感しました。

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