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リエートスイベント・ソーシャルピッチダイジェスト③株式会社数寄屋(すきや) 平田 央さん

イベント

1月16日にウィズスクエア福岡店にて開催されたソーシャルビジネスコミュニティ「リエートス」の定例イベントが開催されオンラインでも配信させていただきました。

今回はソーシャルピッチにご参加いただいた3名のピッチを文字起こしする企画第三弾株式会社数寄屋編です。

伝統のものづくりの再興と障がい者への適切な賃金が払えるような仕組みづくり。この2つを軸に事業活動をされています。

数寄屋 | 株式会社数寄屋 | 日本
株式会社数寄屋 博多織や久留米絣などの伝統的な織物を用いた日用小物の制作・卸販売

ご挨拶

みなさんこんにちは。株式会社数寄屋の平田と申します。今日はこのような機会をいただきありがとうございます。

株式会社数寄屋とは

事業内容

株式会社数寄屋という社名はお茶室をイメージしています。
お茶室は必ず自然に還る材料を使って作っていたり、花を生けるときも一輪だけ自然から大切にいただいたり、一期一会の機会を提供する場です。
そういう会社にしたいという思いでこの名前を付けました。

創業は2014年7月で現在7年目です。

宗像市にあり、役員は3名いるのですが私と妻が手伝ってくれて1.5人くらいでやっている小さな会社です。

事業内容

事業内容

事業内容は福岡の伝統的な織物である博多織や久留米絣を用いた日用品を障がいがある人の手で制作しています。

この写真にあるようなスマートフォンのカバーや名刺入れ、鈴箱などちょっとしたアクセサリー入れのようなものも作っています。

この事業を行っている理由は自分自身がものづくりが好きで自分で自由に裁量してものづくりをしたいということ、日本の古いものが好きだったということです。
そして以前の職場で障がいがある方と仕事をする機会があり、そこで知的障害がある人と友達になったところから、福祉の世界のことをいろいろ知るようになり、これから述べるような問題があることを知ったことから障がいがある人の手で制作することとなりました。

解決したい社会課題とは

この事業によって解決したい社会課題のひとつは伝統ものづくり産業の衰退です。年々市場が縮小しています。

例えば博多織はピークで200件くらいあった織元さんが今は40件前後まで減っています。
和装の文化が縮小していくことで博多織は着物の帯をつくっていた産業ですので、それに応じて規模が小さくなっていったという背景があります。
そういった生地を使って名刺入れや生活で使えるものを作ることで、少しでも需要喚起に貢献できればという思いで始めました。

もうひとつは福祉作業所と障がいがある人の就労支援事業所の課題です。
作業所の本来の目的は企業などで就労が困難な障がいがある人に就労の場を提供したり、社会参加の支援や社会復帰の応援をすることが目的です。
しかし、実情は私が聞いた話では大手のメーカーの部品の制作でシールを貼りつけるなどの単純な作業をひたすらやり続けるものです。時給に換算すると約200円くらいにしかならないという話です。

すべてがそういう訳ではありませんが、本来もっと高度な作業ができる方も単純作業をしているという背景があります。

昨今の社会的な背景のなか事業所も補助金などが削られていくことがあります。そこで事業所の自立が求められています。

そういった問題に対して適切な賃金で自信や誇りを持ってもらえるような仕事を提供できればと思っています。

実際の制作過程

どのように物を作っているのかというところですが、この画像の左のような役割分担で行っています。
まず数寄屋で商品のデザインと設計を行い、博多織や久留米絣の織元から生地を仕入れます。
数寄屋にて材料の制作準備を行います。
これはレーザーカッターという機械です。透明なプラスチック、ペットボトルの再生材です。これを使って商品を作っています。

揃った材料を一式そろえて作業所に制作を依頼しています。

出来上がった商品は一旦数寄屋に入って、そこからデパートやお土産物店を中心に卸販売を行ってきました。

外注作業で工夫しているところは、設備投資と特別な技術が不要というところです。
縫製を行っていないのでミシンの必要などがなく、ここにあるような道具一式でつくることができます。

それから設計に工夫をすることで工賃に還元ができると考えています。商品の組み立てのところでも作業者の方の意見を聞いて、もっと短くできないか検討しています。

例えば名刺入れは一つ作るのに15分で制作できます。それに対して226円の支払いをしていますので、時給換算で900円くらいまで上げることができました。これはこれからも改善を継続していきたいと思います。

今後について

これが企業の成果で、4年目くらいから軌道に乗りかけたところでコロナなどの影響もあり売上が若干下がっている状況です。

それに対して作業所に依頼している加工費の賃金の支払いは、大体200万円前後でまだまだ規模が小さいのでこれをどうやって大きくしていくかが課題となります。

売上が減少した要因としては、ひとつは先ほど申しましたけれども約8割が小売店への卸販売を行っていたので、そこが現在の社会状況の中で売り上げが減ると直接の影響を受けるという形です。

そして販売商品の偏りというところで、私どもの商品は必ずしも生活に必要な商品ではありませんので、お土産品などの需要がいまの社会状況下で減ってきている。そして商品そのものに真新しさがあったのかというところが反省点だと思っています。

今後の方針ですが、リエートスさんにもアドバイスをいただきながら考えています。
4つのことを考えていまして、いままでやってこなかったところで記念品の需要の開拓、企業や学校の記念品需要の開拓をやっていきたいと考えています。

それから今のような社会状況下でも需要を得られる商品の開発です。マスクであるとか健康器具などもコラボしていけたらと思っています。

今までネット通販を直接はやっていませんでした。それを導入することで顧客への直接販売の比重を大きくするということもやっていきたいと思います。

最後に今まで通りの小売店への卸販売の維持回復も図りながら上記のことをやるということで、この4つのことを考えています。

3年以内に外注費を今の3倍の600万円にすることと、2名雇用することを目標に計画を立てて進めているところです。

以上、数寄屋平田さんのピッチ内容でした!

今月のリエートスイベントは今週土曜日となっております。
オンラインでの視聴は無料ですのでチケットをご予約のうえ是非ご視聴ください!

2/20(土)元・国連広報官が語る「SDGsビジネスのつくりかた」&ソーシャルピッチ【リエートス定例イベント】
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