ソーシャルビジネス

ソーシャルグッド メンバー マガジン VOL 1(ミライダネ株式会社 岩切 慎太朗さん)

ミライダネ株式会社 ソーシャルビジネス

みなさんこんにちは!マネージャーの牛島です。ウィズスクエア福岡の利用者、ソーシャルビジネスの実践者へのインタビュー記事をお届けします!

岩切さんは2020年、エイブルアート(障害のある人のアート)を活用した防災パン『BOTANIPAN』を開発!長期保存がきく防災パンで、缶には素敵なアート作品があしらわれています。保存期間はインテリアにも、開封後は缶で植物の栽培もできます。

食べる、育てる。缶パン×植物栽培。BOTANIPAN。

ミライダネ株式会社 岩切 慎太朗さん
ガーデニングの施工•管理、観葉植物などのグリーンコーディネートなどを手掛ける会社。2016年にミライダネを起業、2019年にミライダネ株式会社を設立。

ソーシャルコミュニティとの出会いで進んだビジネス

牛島 
岩切さん、今日はよろしくお願いします!
まもなく「BOTANIPAN」のリリースですね!

岩切さん
はい。実は、BOTANIPAN来年つくるつもりが今年出来上がってしまったんですよ。
こちら(ウィズスクエア福岡)との出会いで、構想から出来上がりまで早かった!

牛島
構想はいつだったのですか?

岩切さん
元々は、翌年の1月、2月ぐらいに向けて準備していました。
6月ぐらいにこちらに相談して、リエートス(ウィズスクエア福岡起点のソーシャルコミュニティ)で企画する9月のイベントにあわせて商品を開発しようということになりました。

牛島 
あっという間にできたのですね。

岩切さん
もっと早くできたんですけどね。
10月の完成を目標に進めていきたいと思います。

牛島 
ウィズスクエア福岡との出会いがスピード感につながってよかったです。
ウィズスクエア福岡に関心を持った理由はなんだったのですか?

岩切さん
一番は、ソーシャルビジネスに関わるみんなと話しながら、どういう商品づくりをしていったらいいのか聞いてみたかったです。
元々、ガーデニング事業なので、農業とか、花、飲食とかガーデンとかの仲間はたくさんいる。けど、社会に求められるべき物をつくると考えると、多くの考えを聞かせてもらって、創っていきたいと思ったのです。

牛島 
ソーシャルビジネスをテーマに持っている人たちから、色んな意見を得たかったということでしょうか?

岩切さん
そうですね。商品づくりをする上で大事なのは求められている物、求められている以上の物を創ること!そのためには、色んな経営者の人たち、考えをもっている人たちがいる場は、一番良いんじゃないですねかね。

牛島 
それが一番いいんですね。

岩切さん
それはそうですよ。考えを修正してくれるかもしれないし、賛同してくれるかもしれないし、コラボレーションできるかもしれない。人脈は大切ですよ。それがこのコミュニティスペースにはあると思った。

牛島 
岩切さんはバーチャルオフィスで入会いただきましたが、バーチャルオフィスを探していたというよりは、そういったコミュニティを探していたのですか?

岩切さん
いえ、バーチャルオフィスを探してました(笑)探してて、他にも安いところもあった。バーチャルオフィス契約だと現地に行かないけど、住所利用以外に意味があることがないのかなと思って、探していたところにここがでてきたので、「あら」と思った。

牛島 
そこに価値を感じていただけたのですね?

岩切さん
そうですね。金額で比較するのではなくて、ちょうど自分がしたいことにマッチしてるなと思って。

牛島 
商品の形はなくても、事業の構想はあったのですね。

岩切さん
そうですそうです。タイミングがちょうどよいなと思って。

牛島 
それで、相談に来られて3ヶ月で商品ができあがるとは驚きでしたね。

岩切さん
本当にそうです。いいのかなと思いながら形が出来上がってよかったです。

地域・事業の課題を解決するために

ガーデンメンテナンスから広がった

牛島 
ソーシャルビジネスを立ち上げられる前、ガーデンと農業ではどういったお仕事をしているのですか?

岩切さん
ガーデンの植物のメンテナンスを主にしていますね。
季節感ある花を咲かして。その苗は朝倉の仲間の農家さんが栽培したものを使ったりしています。

牛島 
岩切さんの話をお聞きすると、町というか地域おこしへの意識を感じますね。

岩切さん
そうですね。昔からやっているので。朝倉市の秋月のプロジェクトにも関わっていますね。

牛島 
秋月でも地域おこしがあるのですね。

岩切さん
はい。色んな人たちが入ってきています。私はその中で地元の人たちのグループをサポートしています。元々、地元の人たちのお庭の仕事もしていることがきっかけですね。

牛島 
いいですね。職能から地域おこしにつながっていくことは。

岩切さん
そうですね!僕がメインでするわけではないけど、地域おこしをサポートしていきたいと思っています。地域で有機農業をしているので、区画整理、栽培などもアドバイスをしています。商店や美容室の植物事業のサポートもしたり。

牛島 
本当に農から食までサポートされているのですね。
絶対、忙しいですよね。

岩切さん
そうですね。コロナ禍で将来のことを考え、新しい事をしながら、はしごを創っていったほうがいいなと思って。

牛島 
なるほど。今の状況だと新しい事をしないと発展しにくいと思ったのですね。

岩切さん
そうですね。どうしてもいただける費用の面がある。また、たくさんいただいたら良いということでもない。昔は庭の広さとかで自慢している人もいたけど、最近はそんなこともないじゃないですか。若い人は庭とか植物になかなかお金をかけられない。

牛島 
なるほど。そこに課題があったのですね。

岩切さん
はい。そこからソーシャルビジネスにつながっていきました。
また、農業にもかかわるビジネスもやっていきたいという想いもあわせてありました。

牛島 
それで新規事業として、今回リリースされたBOTANIPANを立ち上げられたのですね。

岩切さん
はい。ノベルティをつくりたいというのが発想の原点。その中で障害のある人たちとの出会いがあり、エイブルアートを活かしてインテリアで飾れるような防災パンをつくれたらと思った。

応えたいという想いがソーシャルビジネスにつながった

コミュニケーションからアイデアや展開が広がる

牛島 
障がいのある方との事業をやろうと思ったのは何故ですか?

岩切さん
必要とされていると感じたから。きっかけは名刺をデザインしてもらったこと。
そこで話を聞いて、パッケージデザインとか活用できると思ったのです。
些細なことでもここから広がっていったらいいなと思った。

牛島 
福祉業界も課題があると聞きますね。

岩切さん
そうです。社会福祉は社会福祉でとても大事。
その上で、これまでにない取り組みを、ソーシャルビジネスをまわしていくことも重要!企業さんが障がいのある方のデザインをたくさん活用するようになったらいい。
まず自社の商品開発で、きっかけづくりをしたいと思いました。

牛島 
BOTANIPANから、広がりを意識されているのですね。

岩切さん
そうです。OEMで色んな防災パンが広がっていってもいい。
色んな企業が防災パンをつくっていくと、当社にも、施設にもお金が入る仕組みも良いですよね。どうしても福祉施設はコミュニティが閉じていることが多いため、外との関わりをつくるかが重要だと感じています。その上でデザインという切り口はわかりやすいですよね。

牛島 
岩切さんはソーシャルビジネスとして、そのコミュニティを広げようとされているのですね。

岩切さん
そうですね。最低限できることです。もっと大きく動けば拡大できるところはあるのかもしれませんが、まずできるところから動き出しています。元々、障がいのある人だけを起点にビジネスをしようと思っているというわけではなく、出会いの中でビジネスの発想が生まれました。

牛島 
ありがとうございます。BOTANIPANの立ち上がりがよくわかりました。
岩切さんのスタンスとして、出会いを大事にして、思いに応えていたら、ソーシャルビジネスが3ヶ月で形になったのですね。

岩切さん
そうですね。出会いが大事というのは本当にそうです。前職でも防災パンの相談も受けたりしていたのですね。でも、その時は衛生上の問題だったり、本当に防災パンが必要とされるのかということもあり、進まなかった。ただ、それから災害も増え、キャンプのブッシュクラフトのアドバイザーもやったりして、防災グッズも求められるということが実感できるようになりました。

牛島 
防災というか、備えが重要な時代になりましたもんね。

岩切さん
リスクマネジメントとして、備えておくことが大事なのですが、大体みんな忘れてしまうんです。インテリアにして飾っておければ、忘れないようにできるという発想もあります。

牛島 
色んな時運があって、この事業にたどり着かれたのですね。

岩切さん
朝倉も水害があって、知人が被災したり、毎年手伝いに行ったりしている。
いつどこで起こるかわからないから、備えておくことがあれば重要。これから発信をしていきます。

牛島 
PRの部分など手伝えることがあれば、おっしゃってくださいね。

岩切さん
それはリエートスのみなさんに協力していただきたいと思っています。
意味あることをしたいと思っているので、みなさんのネットワークを活用して、事業を拡げていきたい。やらないと発信できないし。
あとは牛島さんが売り歩いてもらって。

牛島 
それはいいですね(笑)
今日はありがとうございました!
ソーシャルビジネスを立ち上げた理由と、ウィズスクエア福岡に入会された理由をお聞きすることができました。

岩切さん
ウィズスクエア福岡は、迷える子羊の案内所ですから(笑)
こちらこそありがとうございました!

インタビュー記事 了

社会に求められるものを形づくることがソーシャルビジネスの基本かもしれません!インタビューを読んでピンときた方は、ウィズスクエア福岡にお問合せくださいね。

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